ハンドボール上達の教科書!

こちらは、ハンドボールの基礎知識から応用まで、分かりやすく解説しています。技術やスキルだけでなく、戦術や戦略も学べます。さらに、練習法やトレーニングも豊富に紹介しています!

ハンドボールのレベルに合わせた指導のコツとは?効果的なコーチングの方法を解説

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ハンドボールは、チームワークやスピード、判断力などを要求されるスポーツです。

指導者としては、選手のレベルに合わせて効果的なコーチングを行いたいと思うでしょう。

しかし、どのようにレベルを評価し、どのような練習や指示を出せばいいのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では、ハンドボールのレベルに合わせた指導のコツと効果的なコーチングの方法を解説します。

基本技能の確認方法や個人のレベルに応じた練習メニューの例、戦術面での指示の出し方など、具体的な内容をお伝えします。

上手に選手を育てたい指導者の方は、ぜひ、最後までご覧ください。

ハンドボール指導で基本技能レベルを評価する

ハンドボール指導を適切に進めていくためには、選手一人ひとりの基本技能のレベルをきちんと評価し、把握しておくことが欠かせません。

パス、シュート、ドリブルといった個の技能を確認した上で、その結果に応じた指導を展開していきます。

パス技能の確認

パス技能の評価ポイントとしては、パスの精度と安定感が挙げられます。

例えば、5m、10mの距離から的当てパスを10回ずつ行い、成功回数から技能を数値化します。

上級者で8割以上成功するのが目安です。

シュート技能の確認

シュート技能は飛距離と精度で判定します。

ウィングシューターなら11mからゴールへシュートを10回打ち、ポストを通過する回数と最長飛距離を記録します。

精度8割が望ましい水準といえます。

ドリブル技能の確認

ドリブル技能のチェックポイントは、安定感と切れ味です。

スピードを上げながらのコーンスラロームをドリブルで突破させ、タイムとコースアウト回数で技能を測定します。

中級者は30秒以内を目安にします。

技能レベルの確認を適切に行い、選手を理解することで効果的な指導が可能となります。

個人の技能レベルに応じた練習メニューを用意する

選手個々の技能レベルを把握した上で、下級者から上級者まで、レベルに合った練習メニューを用意することが指導上大切です。

基本から応用、更に高度な専門練習へと、段階を追ってレベルアップを図っていくことがポイントとなります。

下級者向けの基本練習

パス、シュート、ドリブルといった基本技能の反復練習が下級者には適しています。

正確な動作を体得するため、ゆっくりとしたテンポから入ることをオススメします。

達成感を持てるよう、易しい練習メニューを提供してください。

中級者向けの応用練習

中級者には、基本技能の応用練習として、疑似走行を使ったパス戦術や、壁パスを利用するパス講習等が効果的です。

戦術の素養が身につく練習を取り入れることが大切です。

上級者向けの専門練習

上級者は当然のことながら、非常に高度な専門練習がこなせます。

複数の相手との対人動作や、狭いスペースでのドリブル突破など、難易度の高いメニューを実践します。

フリーな想像力も求められます。

レベルに応じた練習で効率的な強化が可能となります。

戦術面でも個人のレベル感に合わせた指示を出す

ハンドボールにおいて戦術面の指導も大切ですが、やはり選手個々人のレベルに合わせた指示が不可欠です。

下級者から上級者まで、レベル差がある以上、一律の指示では適切な戦術は組めません。

個別最適な指示を心がけることが必要です。

下級者は視野の狭い動き

下級者には動きの範囲をある程度限定し、全体を見渡すことが難しい選手が多いため、限られた視野でのプレーを指示することが適しています。

ゴール付近での補助的動きなどが基本となります。

中級者は選択の幅を狭める

中級者は戦術の選択肢が少しずつ増えてきますが、まだ幅を狭めたほうが適切な判断がしやすくなります。

3つ程度の選択肢を用意し、状況に応じた動きを判断する感覚を磨くことが大切です。

上級者はフリーハンドで判断

上級者になるとアドリブも許される範囲が広がります。

試合展開に応じたフリーハンドの戦術選択が可能なレベルに達している選手もいます。

思い切った判断も促すことで、戦術感覚が磨かれていきます。

個々人への細やかな配慮がチーム戦術を生み出します。

試合でもレベルに応じた起用と指示が必要

試合では戦力の最大化が不可欠ですから、選手の技能や経験値に応じて起用ポジションを決め、個々に応じた作戦を指示していくことが欠かせません。

下級者から上級者まで、可能な活躍の度合いを見極め、最適配置と指示指導がポイントとなります。

下級者は補助的なポジション

下級者にはまだ自信がないでしょうから、補助的なポジションを割り当てましょう。

例えばゴールエリア周辺での補助や、短いパス回しでのボール保持など、成功体験を積めるようなプレーを任せます。

中級者は役割を限定的なポジション

中級者にはある程度固定した役割とポジションを決めて指示します。

例えばウイングとしてのシュート特化、スピードを生かすためのサイド突破、正確なパス回しに徹する等、得意なプレーに絞った起用が理想的です。

上級者は活躍できるポジション

上級者こそがチームの核となる選手ですから、その個性と得意分野を最大限に発揮できるポジションでの起用が大切です。※1ゲームメーカー、※2得点源、※3最終ラインの守備など、役割と場所を任されることで活躍できるはずです。

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選手個々人に応じた試合展開が勝利への近道です。

※1ゲームメーカー

チームの攻撃を組み立てる役割の選手

※2得点源 主に得点を担当する攻撃的な選手

※3最終ラインの守備

相手のシュートを防ぐ最後の守備ラインで活躍するディフェンダー

まとめ

今回は、ハンドボール指導における選手のレベルに合わせた指導方法について解説しました。

やはり何よりも、選手一人ひとりの技能や経験に応じた細やかな指導が大切です。

下級者から上級者まで、レベルに合った練習メニューや戦術の指示を思いやりを持って行うことが必要不可欠です。

基本技能の定期的な評価と、その結果を指導計画に反映させる。個々のレベルに合った練習メニューを提供しましょう。

試合でもできることを全うできるポジションで起用する。

選手個々人を理解し、寄り添い、可能性を最大限引き出す指導があれば、チームは自ずと強豪へと成長していくはずです。

選手の成長が全てと心得ましょう。

基本技能の定期的な評価と、その結果を指導計画に反映させる。個々のレベルに合った練習メニューを行う。

試合でもできることを全うできるポジションで起用。

また、選手個々人を理解し、寄り添い、可能性を最大限引き出す指導があれば、チームは自ずと強豪へと成長していくはずです。

選手の成長が全てと心得ましょう。